平成5年9月17日(日)、横浜国立大学において開催された「ぼうさいこくたい2023」に出展して“足紋採取会”と“講演会”を開催しました。
「ぼうさいこくたい」への出展は3回目です。過去2回は、釜石市と神戸市で“足紋採取会”を開催しましたが、今回初めて“足紋採取会”と併せて“講演会”を開催しました。
講演会には、杏林大学医学部法医学教室学内講師の吉田昌記様から「個人識別について」、警察謝恩伝道士、NPO法人災害時警友活動支援ネットワーク代表理事の竹内直人様から「東日本大震災を経験して~行方不明者対策の重要性」を演題として講演をいただきました。
吉田昌記様から、個人識別には指紋が有効であるが、指紋と比較して足紋には数多くの利点があるとして、〇足紋は面積が広く特徴点が1,000点以上存在する(指紋の特徴点は約100点)、〇偽造が困難、〇現状ではセキュリティーに利用されていないなど、“足紋が個人識別に極めて有効である”などの講演をいただきました。
竹内直人様から、平成23年に発生した「東日本大震災」で、宮城県警察本部の本部長として震災対策の陣頭指揮に当たられましたが、その経験を踏まえた教訓の中から、〇捜索、〇検視・身元確認、〇行方不明者対策について講演をいただきました。
巨大地震などの大災害が発生した場合、〇捜索では重機が必要、〇検視・身元確認では、捜索が進むにつれ、ご遺体の数が多くなり、収容場所の確保や検視体制の充実が必要となる、〇行方不明者対策では、行方不明者の特定を正確に行うため、自治体との連携や関連法令の整備が必要ではないかなどの講演をいただきました。
足紋採取会には、家族連れや報道関係者など大勢の方に足紋採取を体験していただきました。






